説明
有線VRプレイをもっと快適に
Meta Quest2やPicoシリーズなど、ワイヤレスでプレイできる端末が増えています。ケーブルが足に絡まったり、動きを阻害したりすることが多々ありますから、無線で快適な環境を実現できるのはうれしいですね。
でも、バッテリーの持続時間がプレイ時間の上限になってしまうなどの課題があるのも確か。無線接続の安定しない環境では、有線接続に頼らざるを得ません。
「ケーブル・ランニングワイヤ VR」は、上空に渡したワイヤにケーブルを沿わせることで、快適な有線VR環境を構築するソリューションです。
糸を用いるライトモデルをご用意
ケーブルをたわみなくしっかり支えるスチールワイヤを採用した標準モデルに比して、設置が簡単で、長距離を渡せる「ライト」ができました。

最長 10m。お手軽な「糸」方式(Lite)
「Lite」はスチールワイヤの代わりにお手近にある糸を使用。
最大4.2m対応の標準モデルのさらに上を行く10mまで対応します。
もちろん、糸の特性上、たわみが大きく生じること、強く張りすぎると切れることなどの課題はあります。長い距離を渡すとたわみも大きくなります。
(スチールワイヤは簡単には切れませんし、表面コーティングなどの劣化対策もされています。また、たわみが小さいのも特徴です)
一方、切れたり摩耗したりした場合に再調達しやすいメリットも。
なお、製品にはナイロン糸(10m)と、たわみの少ないケブラー繊維糸(6.5M)が同梱されています。
受け金具が必ずしも正面で相対する必要がないのは標準モデルと同じです。


6.5mのパラアラミド紐を同梱
「Lite」は糸の特性上、たわみが生じる問題を抱えています。
付属のナイロン製の糸はケーブルの重みを支えるのに大きくたわみます。
たわむと、そこにケーブルが集まってしまい、ケーブルの移動を妨げます。
そこで、たわみの少ない素材であるパラアラミド繊維製の糸を同梱。
パラアラミド糸は「高い弾性率」と「低い伸縮性」が特徴です。
弾性率=変形のしにくさを示すヤング率はナイロン糸の30倍ともされます。
一方で伸縮性はナイロンの1/5以下。
その差は写真で見るとはっきり分かります。

6メートルの糸の中央に250gの錘を吊るし、どのくらいたわみに差が出るか比較したものです。
小さく目立たずお部屋スッキリ(Lite)
Liteは5センチ角のごくごく小さなパーツ。色も白いので壁に取り付けても目立ちません。
小さいながらも工夫がいっぱい。
石膏ボードにガッチリ食い込ませて固定させるため、斜めに打ち込む釘。
糸をしっかり絡め取り、ホールドするロック構造。
そして糸の長さを微調整できるよう、ロック箇所を複数用意しました。

余ったケーブルを持ち上げます
激しい動きに追従するため、HMD付近にはケーブルの余剰を多めに持ちたいもの。
しかし、余剰が多ければ、腕などに絡まる問題が生じます。
バネ式リールは、余剰ワイヤを頭上に巻き上げる役割を担います。
動きに追従して引き出されるストリングは最大1.8m。しっかりしゃがめますね!
自然に立った高さが最大になるようにストッパーを固定すれば、ワイヤを不必要に持ち上げられる不快感を最小限にできますよ。
リールは追加購入できるので、より、自由なケーブル配置設計ができます。
ただし、複数のリールを引っ張る場合、相応の力が必要なことにはご注意くださいね。

「しっかり固定」「するするスライド」
プレイヤーの動きでケーブルは引っ張られますが、ワイヤとケーブルがしっかり固定されていて欲しいところと、動きにあわせて動いて欲しいところがあるものです。
固定すべき箇所では摩擦の大きなシリコンバンドでワイヤとケーブルをしっかり結束。PC・本体や、電源からのすっぽ抜けを防ぎます。
ワイヤ上をスルスルと移動させたいなら、摩擦の少ないフックで。使い分けることで思い描いた通りの環境に設計できます。


跡が目立ちにくい 石膏ボードピン採用
跡が目立ちにくい 石膏ボードピン採用
「ケーブル・ランニングワイヤ VR」は、本体と、ワイヤ受け金物を壁に固定して使用します。これらの固定には様々な方法をご用意。
木ネジによるものの他、石膏ボードピンが付属します。
石膏ボードピンは木ネジほどの固定力はありませんが、壁に画鋲ほどの穴しか残さず、取外し跡が目立たないのがメリット。
石膏ボードピンが付属のものでは強度が足りない場合のために、別売パーツもあるので安心です。

(上図は標準モデルのものです)
製品情報
製品名 :ケーブル・ランニングワイヤ VR Lite
対応機種 :有線接続をするVR機器
ワイヤ長 :10m(試供品の糸が付属しています)
内容物 :本体(2)、ケーブルフック(3)、リール(1)、シリコン結束バンド(2)、その他
その他 :石膏ボードのみ

使用上のご注意
●本製品はVR機器と電源/コンピュータをつなぐUSBケーブル等を沿わせる器具です。目的外利用はしないでください。
●本製品の耐荷重は適正な設置を行った場合で、下方向に1kgです。
●付属の結束バンドとリール、ケーブル以外のものを乗せないでください。
●手を引っかけたり、強い力で引っ張ったりすると器具が剥落する場合があります。
●使用前に各部位にグラつき、不安定な部位のないことを確認してください。グラつきのある状態で使用すると器具剥落等を招きます。
●経年劣化により、本体が自重で落下することがあります。
●長時間使用しない場合には取付プレートから本体を外して保管されることをお勧めします。
●本製品付属のパーツを利用した場合でも、器具の落下は起こりえます。器具の落下による人体や財物への損害の責は負いかねます。
●本製品には多くの小型部品が使用されています。怪我をしないよう、袋に入れて保管し、お子様の手の触れないところで管理してください。
●本製品の取付取り外しを通じて壁や建物に跡が残ります。建物への損害の責はご容赦ください。
取り付ける壁について
●壁の石膏ボードは経年劣化や湿度などの環境によって十分な強度を持たない場合があります。石膏ボードピンは万能ではありませんので、過信しないでください。
●木製パネルやコンクリート壁に取り付ける場合は、ドリルなどで事前の加工が必要です。
●粘着ゲルは取外しの際に、剥離性の素材やビニールクロスを破損することがあります。
●土壁などの脆い素材には取り付けないでください。
●Liteは石膏ボードにのみ対応です。
距離・高さ・障害物
本体と受け金物は正面に向かい合っているときが最も安定します。高低差があると上下方向に、左右のズレがあると横からこじられる力がかかります。きるだけ正面になるように設計するのが安全です。
ワイヤの高さは立って手を挙げた時より上になるようにしてください。低すぎるとワイヤに手が当たり、大変危険です。
ランニングワイヤー本体は、受け金物より下に設置してはいけません。引っ張られて壁から外れるおそれがあります。
Lite ご購入前にご確認ください
本製品は積層式3Dプリンタによる造形品で、3Dプリント後の整形はハンドメイドで行われています。
そのため、外観に3Dプリンタ製品固有の特徴が現れることがあります。
当社でも、できる限り美しく整えてお客様にお届けするよう努力しますが、限界があります。
あらかじめご了承の上、ご注文ください。
3Dプリントの特性の具体的例についてはこちらをご覧ください。

上記のような切れ込みが入っている部位がありますが強度に問題はありません。
また、背面が熱で焼けたような跡があるものが含まれます。あらかじめご了承ください。